【プレス加工】
金型を用いて、素材に穴を開けたり、曲げたりする加工です。
金型による自動生産のため、品質の安定や生産性の向上が期待できます。
【板厚】
0.03~3.0mm
【対応材料】
真ちゅう・リン青銅・銅・ステンレス・アルミニウム・ベリリウム銅・洋白・その他特殊材
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作業者が金型を使用して、
1工程ずつ加工を行う最もシンプルな方法です。
大型の加工品や、少量生産に効率的な特徴があります。 -
単発型の数工程分を、
1つの金型にまとめるため複雑な設計技術が必要となります。
自動生産できるため、大量生産に向いており、
コスト削減につながります。
真鍮Ni(ニッケル)めっき材の板厚以下の抜き加工
板厚0.64mmの真鍮ニッケルめっき材(先めっき材)を、0.5mm幅にて抜き加工。
通常板厚以下での抜きは難しいと言われておりますが、この加工を10か所同時に行いました。
また、この部分には平坦度が求められるため、金型内で平打ちをしております。
難しかったのは、この平打ちを行った部分に打痕や傷が残るのはNGという品質要求があったこと。これだけ無理をしている抜きのため、真鍮やニッケルめっきのカスが出ます。
さらに平打ちを行うことで細かい打痕が付いてしまいます。
これらを解消することが非常に困難でしたが、弊社の経験と技術力で対応させていただきました。
横からのプレス加工
通常、プレスは上から打ち抜きますが、製品の特性上横から打ち抜く加工技術が求められることも。
油の付いた抜きカスを毎回確実に下に落とし、抜きパーツを破損させないようにする工夫が必要です。
板厚0.03mmをプレス加工
材質リン青銅にニッケルとスズのストライプめっきを施した材料をプレス加工。
材料が非常に薄いため、傷つけないよう安定させて送ることがポイントでした。
設備投資ができれば特に問題はありませんでしたが、お得意先様のご予算もあり、アイディアにて問題を解決させていただきました。